コラム

市役所職員の仕事内容とは?結構大変?

市役所職員の仕事内容とは?結構大変?

市役所の仕事

市役所の仕事は、とても広く市民生活のほとんどが市役所の仕事に関係してきます。
ここでは、地方の中枢都市の市役所がどんな仕事をしているのか紹介します。  

 

市役所職員は打たれ強い

民間企業の社長にあたる市役所のトップは、市長です。
市長は4年ごとに行われる選挙で当選した人が担います。
選挙で選ばれた人を言い換えれば「民意」ですので、市長の意に合わない政策は、市民が求めていないと推察され、実現しにくくなります。このようにトップが交代を繰り返すと現場が一番混乱する組織と言えます。  

 

また、市議会議員からの質疑や、市民からの要望など市役所の職員を取り巻く環境はすべてこちらに矢印が向けられる大変な仕事です。職員は、「良い政策を執行しても、良くやったと市民から褒められることはまずない。やって当たり前と思われている。」と胸の内をあかします。  

 

市役所業務は広範だから調整がいる

市役所には、さまざまな部局がありその下に課があります。

課を細分化しているため、例えば「高齢者の健康推進」について政策を執行しようとした場合、高齢者医療の課、福祉政策の課、生きがいづくりの課など部内だけではなく、他の局と調整が必須となります。  

 

市役所内部で政策を企画したものであれば、前年度のうちに予算要求をするため、主担となる部局や課が明確になりますが、市議会議員からの質疑への答弁、市民からの要望、マスコミからの質問など問題を指摘された場合、どこが責任をもって回答をするのか明確ではない場合、どこの部局も追及の矢面に立たされたくないため、大都市の市役所では、担当部局をジャッジ・調整するため専門の部局があるのが実情です。  

 

災害が発生すれば不眠不休

このように一見、市役所は中でバラバラのようなイメージを持たれるかもしれませんが、実際には、そうではありません。  

 

大規模な災害が発生すれば、市役所の職員は総出で避難所対応や支援物資、被災状況把握、義援金対応を行います。

災害発生直後の避難所の業務では、昼夜を問わず対応が必要でまさに不眠不休の毎日が続きます。被災状況の判定にあたっては、専門の技師を招集し、罹災証明の発行を急ぎます。ここまでの業務は、民間企業では困難で、市役所の職員だからできるものです。  

 

市役所の職員がなぜここまで、滅私奉公できるのかというとそこには、税金から給与をもらっているなどの議論を超えて、「市民の安心・安全を守るのは、自分たちしかいない」という使命感を全職員が持っているからです。 市役所の職員は、市民のために仕事ができる誇りと気概を持って毎日業務にあたっています。