コラム

外国人労働者を育成する5つのポイント

外国人労働者を育成する5つのポイント

外国人労働者を育成するポイント5選

外国人労働者を育成するとき、日本人とは異なる反応を目にして戸惑う人も多いでしょう。

仕事に対する考え方や、ものごとの学び方が異なるので、日本人向けの研修マニュアルが機能しないなんてこともあります。

そこで、外国人労働者を育成するポイントを5つご紹介します。  

 

外国人労働者の育成1:国民性に合わせて方針を変える

外国人労働者は、どの国の出身者であるかにより、性格に違いがあります。

そのため、国民性に合わせて育成の方針を変えることが大切です。  

 

中国や韓国の人は、プライドが高い傾向があります。

叱りながら育てるよりも、褒めて伸ばすことが育成のポイントです。  

 

また、東南アジアの労働者は、のんびりした性格の人が多数派です。

上手くいかないことがあっても、長い目で成長を見守る姿勢が大切です。  

 

外国人労働者の育成2:ルールやマナーを理解させる

日本の常識は、正解共通の常識であるとは限りません。

そこで、どの国の出身であっても、ルールの共有を徹底することがポイントです。

就業時間を守る、待ち合わせは5分前ルールを適応するなどは必須です。

また、国によっては、上下関係に対する感覚が希薄なケースがあります。

尊敬語や謙譲語を十分にマスターしておらず、命令語を使ってしまうことも。

取引先とトラブルにならないように、言葉遣いや振る舞いをチェックしておきましょう。  

 

外国人労働者の育成3:実践型の研修を企画する

新入社員が入社したら、研修を徹底する日本企業も多いかと思います。

外国人労働者を育成する場合、知識伝授型の研修は効果的ではないので注意が必要です。

知識伝授型の研修は、とくに発展途上地域の労働者には適しません。

研修のあとに仕事を頼んだら、何も覚えていなかったということもあります。

発展途上地域の労働者を育成する際は、実践型の研修に集中した方がいいでしょう。

体で覚えさせることで、必要な仕事をしっかり行えるようになります。  

 

外国人労働者の育成4:遠回しな言い方はNG

外国人労働者の教育係になったら、いろいろと指摘したくなるものです。

ただ、相手に気を使って、はっきりと注意できない人もいるでしょう。

日本人の場合、仄めかしを察する文化がありますが、外国はそうではありません。

遠回しの言い方で注意しても、外国人労働者にはほとんど伝わっていません。

むしろ、しっかりと問題点を指摘した方が、お互いにいい関係が築けます。

また、注意するタイミングは、「その場」であることがポイント。

あとで指摘しようと思って後回しにすると、問題点の理解が難しくなります。

 

外国人労働者の育成5:できることを徐々に増やす

外国人労働者は、職場や生活に慣れるだけでも大変な苦労があります。

また、国民性として、そもそもマルチタスクが苦手なケースもあります。

過度に期待をして、ハードルを上げてしまうと、心と体がパンクしてしまいます。

そこで、働き始めのころは、あれこれと仕事を覚えさせることはNGです。

必要最低限の仕事を覚えさせてから、できる仕事の数を増やすのがポイントです。

仕事の様子を見ながら責任の範囲を広げていけば、無理なく育成できるでしょう。  

 

まとめ

ここで解説したことは、外国人労働者を育成する大まかなポイントです。

欧米系、アジア系、東南アジア系、アフリカ系など、出身国により傾向が変わります。

そのため、国民性の違いに配慮して育成計画を立てることがポイントです。