ＳＩ社員から見た派遣社員やフリーランスとは？

派遣社員やフリーランスと聞くと、「年収が低い」、「雇用が不安定」といったイメージを抱くのではないでしょうか。

しかし、派遣社員やフリーランスだからこそのメリットもあります。

この記事では、ＳＩ社員から見た派遣社員やフリーランスのメリットをお伝えします。

メリットの１つは、多くの職場を経験できることです。

プロジェクトや一定期間の契約になるため、正社員に比べ、多くの職場を経験することができます。

企業によって、社風やシステム開発の方針が異なるため、１企業の常識に縛られません。

そのためか、仕事で依頼をする際、とても柔軟に対応してもらえる印象があります。

ＳＩ企業の正社員に比べ、人間関係が楽であることも魅力の１つです。

正社員の場合、異動や転勤がない限りは、何年も同じ上司のもとで働かなければなりません。

上司との相性がよければ良いのですが、必ずしもそうとは限りません。

一方で、派遣社員やフリーランスの場合は、契約期間が決まっていますから、期間を過ぎれば別の環境に身を置くことができます。

中でもフリーランスの場合は、契約する企業を自ら選ぶことができます。

また、これは企業によりますが、正社員であれば「参加しなくては」と思う行事に嫌々参加する必要がありません。

例えば、社員旅行や飲み会といった行事です。

正社員でも強制ではありませんが、人間関係を考えて渋々参加することが多いと思います。

これらがないだけでも、ストレスが軽減されると思います。

契約期間や契約の目的がはっきりしているため、正社員に比べ、仕事の範囲が決まっています。

例えば、「繁忙期なので、テスターの要員が足りない」ということであれば、テスター要員を確保するために契約します。

この場合、テストの仕事がメインになります。

一方で正社員の場合は、テストなどの開発業務の他、プロジェクト管理や社内の会議など、仕事の幅が広いです。

また、契約上の問題で派遣社員やフリーランスには依頼できない仕事も、正社員がすることになります。

ただし、見方を変えると、「自分ができる範囲の仕事以外はできない」という可能性もあります。

雇用期間が決まっているため、長期的な目線で教育することが難しいのです。

実力以上の仕事にチャレンジしたいと思っても、正社員に比べて、そのような機会を与えられにくい傾向にあります。

定期的に自身のキャリアを見つめ、スキルアップに取り組むと良いでしょう。