コラム

旅行業界の表と裏をお教えします!また旅行業界に就職するには?

旅行業界の表と裏をお教えします!また旅行業界に就職するには?

旅行業界の表と裏をお教えします!また旅行業界に就職するには?

人気の旅行業界

私は某大手旅行会社の法人営業部署でアウトセールスの仕事をしており、企業の社員旅行・インセンティブ旅行などの団体旅行をメインに取扱をしております。

旅行業界は人気の就職先業界で、大学生の就職希望先企業ランキングでも大手旅行会社が毎年、上位に名を連ねています。

 

しかし、一方で離職率が非常に高くて、給与水準もあまり高くはない為に、転職先としてはあまり人気が高くありません。

つまり、理想と現実のギャップがあるという事です。

私は現在勤務している会社の前に中堅の旅行会社にも勤務しており、2社の旅行会社に勤務の経験があり、業界歴は13年目の為に旅行業界の良い面も悪い面も経験してきました。

その経験を活かして、これから旅行業界を目指す方に業界の華やかな面と影の面、両方をお伝え出来ればと思います。  

 

旅行業界に就職するのはこんな人

私は大学生の頃に旅行が好きで友人と様々なところに旅行に行っており、海外を1人で旅した経験もありました。

その時の窓口対応をして下さった、大学生協の旅行窓口の方とイタリア旅行での添乗員さんに憧れたこともあり、旅行業界を目指すことに決めました。

 

旅行業界を目指す多くの方は私と同じ様に旅行好きな方が大半であると思います。

入社のきっかけはそれで良いとは思いますが、旅行業界に就職する方は自分が楽しむだけでなく、 お客様にも楽しんで貰いたいという、サービス精神やエンタテイナー性が必要となってきます。  

 

旅行業界の華やかな面とその裏側

旅行業界は華やかなイメージですが、担当業務や仕事内容によってその華やかさは異なってくるかと思います。

また、華やかな仕事の裏側には必ず大変な面もあります。

 

私が現在担当をしている、法人営業の部署では担当者が添乗員として社員旅行に帯同することもあります。

仕事でハワイなどの海外に行く事もありますので、旅行好きの方にとっては最高ですが、現場では添乗員が旅程管理業務を一任されますので、 パスポート紛失やお怪我など、あらゆるトラブルを対応しなければいけません。さらに、大半の部署では手配や予約業務のみで、現地へ行く事は殆どないのが現実です。

 

離職率が多い3つの理由

業務の大半は旅行に関わる事の為に、旅行好きであれば楽しく勤めることができると思われるのですが、旅行会社はなぜ離職率が高いのでしょうか。

それは旅行業界の3つの特徴が原因であるかと思います。

 

1つ目は、薄利多売からくる業務多忙・長時間労働です。

旅行会社は航空券やホテルなどを組み合わせたパッケージツアーの販売や、予約代行業務による手数料が利益となりますので、非常に薄利となります。

沢山販売してお客様を集めなければいけませんので、どうしても業務量は増えて残業も多くなります。

 

2つ目は給料が他業界と比べて低いという点です。

店舗展開している会社では家賃や人件費などの固定費も掛かり、商品も薄利という事もあり、社員への給与としての還元も少なくなります。

 

そして最後は、売上が社会情勢に非常に影響を受けやすいという点です。

世の中の景気が悪くなれば消費者の財布の紐は固くなりますが、 旅行などのレジャーは生活必需品でない為に、先ず削減されますし、災害が起こればその土地への旅行が困難になります。売上が下がれば社員の給料に影響します。  

 

最後に

この様に旅行業界には入社してみるとギャップを感じる面も多いかと思いますが、自身が企画・販売した旅行でお客様に楽しんで頂き、感謝のお声を頂戴する事は、自分が旅行する以上の喜びがあると私は思います。これから旅行業界を目指す方の参考に少しでもなれれば幸いです。